CONCEPT | コンセプト

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Nature × Food × Curry and rice

自然×食×カレー
富良野の地で自然と共に生活の営みと生業を。
広大な大地の中には自然の恵が溢れ、
その恵を活かした料理をコンセプトに
独尊のメニューが生まれています。

店主の想い

扉と2番テーブル

2人の女性が独尊の戸を開けて入ってきた。
「こんちは!!いらっしゃい」いつものように戸に近い2番テーブルへ案内。春が感じられるがまだ肌寒い日であった。
一人の女性は40代くらいか、もう一人の女性は帽子を深々と被りもう少し若かったのかなぁ。
「豆入り野菜カレー」と「ポークカレー」を注文されたと思う。
帽子の女性はカウンターに背を向けた席に座っていた。
二人が食べ始めてしばらくたった、、、向かいの女性はすでに「ポークカレー」を完食されているようだ。
しかし帽子の女性は3分の1程しか進んでいない。
水を注ぐつもりで2番テーブルへ、「あまり口に合いませんか?」と聞くと顔を下に向けたまま首を横に小さく振った。
向かいの女性が間を入れず変わりに「食が細いんです」と答えた。
しかし、3分の1程しか食べてはいなかったが、匙は手を離れていなかった。
カウンターに戻りもう一度2番テーブルを見ると、帽子の女性はうつむき加減で上半身を私に向け手を合わせて合掌してくれている。
そしてその目からは涙が溢れていた。

一週間程して、もう一人の女性が来店された。
「この間は連れがカレーを残して申し訳ありません。彼女は何日も食欲がなく、物を食べられず、気分を変えてこちらのカレーを食べに来たんです。
「おいしい」と何日か振りに自分で一口ずつ口に運び、3分の1程、最後には涙を流しながら彼女は微笑んでさえいました。ありがとうございます」
そう言われた時に、私は心の底から合掌させられた。
扉を開けくる人々、その心の中は「悲しい人」「怒っている人」「愛に満たされた人」「忙しい人」様々である。
扉を開け、帰る扉を閉め、「一期一会」のほんの短いドラマがそこにある。
帰られる人に「おいしいと平和なひととき」「幸福のほんの少し」を持って帰ってもらえる事を望みたい。
「ありがとうございます。行ってらっしゃい。気をつけて。」

独尊 店主

一期一会のほんの短いドラマの中に
「おいしいと平和なひととき」
「幸福のほんの少し」
を持って帰ってもらいたい。

催事のスケジュール